この記事でわかること
兵庫県明石市の子育て支援が充実した後に市が変化したことと、狭山市の取り組みに期待したいことがわかります。
全国のどこの市よりも「子育て支援」が充実している兵庫県明石市。
明石市が独自の施策として子育て支援に力を入れたのは、2011年に泉市長が就任したときから。
「こどもを核としたまちづくり」を進めてきた明石市がどのように変わったか、よくなった点についてまとめます。
「子育てしやすい街」にするために狭山市が取り組んでほしいことを考えます。
子育て支援を充実させておきた明石市の変化
変化1:明石市の人口が増加している
明石市の人口は2012年以降10年連続で人口が増加しています。
2011年 | 2022年 (10月1日現在) | |
明石市の人口 | 290,657人 | 304,564人 |
子育て支援が本格的にスタートしてから人口増加が急上昇しています。
- 2013年「こども医療費無料化」
- 2016年「第2子以降、保育料無料化」
全国62の中核市で明石市は人口増加率3.55%で全国1位(2015年と2020年の国勢調査を比較)です。
なぜ人口が増えたの?
- 子育て世代の転入が増えているから
- 出生率が増加しているから
変化2:明石市の出生率が伸びている
明石市の出生率は、1.70(2018年)です。
少子化が問題になっている中、日本の出生率は5年連続で低下し、2020年は1.34まで落ち込みました。
国の目標である1.80に、明石市は近づいています。
2011年の出生率の比較
明石市 | 兵庫県 | 国 |
1.50 | 1.40 | 1.39 |
2018年の出生率の比較
明石市 | 兵庫県 | 国 |
1.70 | 1.44 | 1.42 |
なぜ出生率が伸びているの?
- 0歳児の見守り訪問で紙おむつ(粉ミルク)定期便の実施など、出産しても安心して子育てができるよう環境を整えているから
- 2人目から保育料無料化、0歳から高3まで医療費の無料化、中学の給食費無料など子育て家庭の経済的負担を減らしているから
変化3:明石市の税収が増加している
個人市民税、固定資産税、都市計画税の税収入が2012年から7年間で30億円増加しています。
なぜ税収が増えたの?
- 若い世代の転入が増えているから
- 明石市内で住居を購入する人が増えているから
- 地価が7年連続で上昇しているから
明石市が行っているのは「こどもを核としたまちづくり」「すべての人に”やさしい”まちづくり」です。
そういった取り組みが広がることで、市民の安心感や満足度があがります。
明石市の市民の91.2%が住みやすいと感じています。
- 安心して子育てができる街になることで、その街に住みたいと思う人たちが引越してくる
- そして人口が増えて街が活性化し、税収も増加する
- そうすると新しい施策が実行でき、みんなの住みやすい街づくりが実現できる
子育て世代の転入が関西で一番多いのは、そんな好循環を明石市がつくっているからです。
狭山市の取り組みに期待したいこと
狭山市が「住み心地のいい街」になることで、子育て家庭の人口は増えます。
若い世代が住みやすい街を目指して子育て支援や保育環境の充実を具体化してほしいですね。
待機児童ゼロ、子どもの医療費無料化の拡大、保育費や給食費の無償化など、子育て世代が安心して子どもを生める環境を整えてほしいと思います。
そうすることで人口が増え、結果的に多くの世代に向けた市民サービスを向上させることができます。
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「こんな子育て支援があればいいのに」なんかも、ぜひぜひ教えてくださいね。