この記事でわかること
埼玉県狭山市の人口増減率・高齢化率について
少子高齢化が叫ばれるようになって久しいですが、普段生活している中で事態が改善されているような実感はありますか?
昨年話題になったイーロンマスク氏の「日本消滅」ツイートは決して大げさではなく、自治体レベルではすでに危機的状況を迎えているところもあります。
このような背景の中、狭山市はいったいどんな状況に置かれているのでしょうか。
お隣の飯能市との比較を交えながら狭山市の姿について調べてみました
埼玉県狭山市と埼玉県飯能市の人口増減率・高齢化率
まずは狭山市の状況を、そして比較対象として飯能市の状況を見ていきましょう
(1)埼玉県狭山市の人口増減率・高齢化率
狭山市の人口増減率
- 2000年 161,460人
- 2020年 148,699人(2000年比 7.9%減)
- 2045年 113,4445人(2020年比 23.7%減)
2000年→2020年の20年間で1万3,000人の人口が減ったことがわかりますね。
さらに、2020年→2045年の人口減少率は直近20年よりも顕著です。
2020年前後に生まれた子どもが20歳になるころには、「その世代の働き手は少なく老人が多い」という状況になります。
狭山市の高齢化率
- 2020年 32.4%
- 2045年 44.1%(2020年比 11.7pt上昇)
(2)埼玉県飯能市の人口増減率・高齢化率
飯能市の人口増減率
- 2000年 85,886人
- 2020年 80,361人(2000年比 6.4%減)
- 2045年 55,900人(2020年比 30.4%減)
狭山市と比べて半分程度の人口の飯能市ですが、こちらも人口減少は止まらないですね。
飯能市の高齢化率
- 2020年 31.8%
- 2045年 46.2%(2020年比 14.4pt上昇)
両市を比べた結果、今後の20数年間は人口減少も高齢化も狭山市の方が若干緩やかであることがわかりました
それではこれらの現象はどのような要因で起こるのでしょうか
様々な要素が絡み合っているのでしょうが、大きく以下の3つに集約されると考えられています
人口減少・高齢化が進行する3つの要因
- 晩婚・晩産により出生率が低下している
- 未婚率が上昇している
- 仕事と子育てを両立する環境整備が遅れている
「晩婚・晩産」と「未婚率の上昇」はどちらも、個人の価値観やその集合体である社会の空気などの変化によるものと考えられます。
「仕事と子育てを両立する環境整備」については国や自治体の努力による影響が大きい分野です。
いずれも共通しているのは、「一人の力ではどうする事も出来ない」という点です
個人ではどうすることもできない、、、そんな時は行政の出番です。
ではここからは、人口減少・高齢化対策に成功した兵庫県明石市の取組み事例を見ていきましょう
参考にしたい!兵庫県明石市の子育て支援 | 5つの無料化
明石市現市長の泉房穂さんが就任以来取り組んできた子育て支援策の中で、代表的なものは下記5策です
明石市の子育て支援①:こども医療費の無料化
全国の中核市で初めて高校3年生まで無料に
明石市の子育て支援②:第2子以降の保育料の完全無料化
所得制限なく、保育所・幼稚園などが無料
明石市の子育て支援③:0歳児の見守り訪問「おむつ定期便」
市の研修を受けた配達員が見守りも兼ねて毎月おむつや子育て用品を自宅にお届け
明石市の子育て支援④:中学校の給食費を無償化
所得制限なく、中学校給食が無償に
明石市の子育て支援⑤:公共施設の入場料無料化
公共の親子スペース・プール・科学館・博物館などの4施設で子どもの観覧料が無料
「やさしいまちづくり」を掲げながら上記のような政策を進めてきた結果、明石市の人口は10年連続で増加し全国62の中核市の中でトップの人口増加率となっています(2020年と2015年を比較したランキング)
さらに25~40歳の子育て世代の流入が多くなることで、高齢化についても改善に加えて、街が元気になる事で経済も活発になり税収もアップ、財政黒字化も達成してます。
狭山市でも若い世代の人口増加を目指す方法
明石市の成功事例を見ることで、子育て支援に本気で取り組んでいると市民に伝われば結果は付いてくることがわかりました。
狭山市でも、明石市のような大胆な政策を取ることができれば未来は変えられます、
そこで暮らす人々の笑顔もきっと増えることでしょう。
そのために自分に何が出来るか、一人一人が考えながら大きな力を育んでいきましょう!
ためになった・面白かったと思ってもらえたら、シェアしちゃいましょう。
「こんな子育て支援があればいいのに」なんかも、ぜひぜひ教えてくださいね。